HOU事務所への相談は相続対策を含む所有する土地を利用した生活「再成」の為のシナリオ作りである。総事業費の算出、採算性、銀行、税務署、近隣問題、全てが含まれる。従ってコスト配分をも含むコストプランニングは最も重要なものとなる。
建築表現としては禁欲的にならざるを得ない場合が多いが、もともと周辺景色に溶け込むアノニマスな表現を求めている事からすると理に適っていると思う。
HOU事務所への相談は、「土地はあるけど資金がない」というものが多い。土地は持っているだけでは固定資産税など維持費ばかりがかかる。「それをなんとかしたい」というのは、地主としては当然の考え方である。
当事務所ではそういった方々に対し、将来の資産価値を考えた、土地の持つポテンシャルを最大限に引き出すプランニングを提案している。そしてそのプランニングを基に返済計画を立て、銀行との折衝までを行う。
建築家は設計だけをしていればいいというものではない。本当に地主・施主のことを考えた建築とは何か?ということを追求するなら、ここまで行うのは自然なことだと思っている。
景観、環境、近隣への配慮など、建築には多くの規制がつきまとう。もちろんそれは当然のことであり、その真意とするところは最大限尊重すべきものである。
しかしながら建築基準法をはじめ法の原理原則は常識論であり、その解釈、運用は決して国民の生活に必要以上の制限を加えるべきものではないと思う。法律も完璧なものではない。建築の力で問題をクリアできれば、法律の真意とする部分を外さなければ、杓子定規な規制の外の建造物を建てられる場合もあるのである。
そしてそれがその土地の価値を高めることに繋がるのであれば、当事務所は行政との折衝までも行う。これは簡単なことではなく、全てうまくいくとは限らない。計画を持って行っても取り付く島もなく突き返されることも多い。何度も苦い思いをしたことがある。
だが、それでも粘り強く交渉した結果理解を得られ計画が成功したとき、地主や住民の笑顔が見られたとき、それは当事務所にとって何ものにも代えがたい喜びとなる。
大竹第1ビル(23)にはじまる一連の建築はほとんどが慣れ親しんだ人達か、近所に竣工した建築を見て依頼してきた人達のものである。建築がまた別の建築へとつながり、 同時にこの町の人達 のなかにもつながりが生まれてゆく。
1
01 : カドル麻布十番
2
02 : i-o AZABU
3
03 : ヒルサイド麻布
4
04 : 麻布新香ビル
5
05 : 石原ビル
6
06 : decimo azabu
7
07 : カサ・エセンシア
8
08 : イイダ ビルディング
9
09 : KFビル
10
10 : 猪俣ビル
11
11 : サンライズα
12
12 : 麻布ハウス
13
13 : AZABU EAST
14
14 : BOAビル
15
15 : トワ・イグレッグ
16
16 : ラ・ピエドラ
17
17 : S邸
18
18 : リーフコート麻布
19
19 : 原ビル
20
20 : 大竹第2ビル
21
21 : AZABU アルシオン
22
22 : カサ・ド・並木
23
23 : 大竹第1ビル
24
24 : カドルA
25
25 : マイコート麻布
26
26 : ヤナギサワ・マンション
27
27 : カサ・ビエン
28
28 : サンハウス橋山・原田
29
29 : GRAND CRU AZABU
30
30 : カサ・ド・エルマノス
31
31 : 山田ビル
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